人生のストーリーを自分で作る〜人生を豊かにする思考『今日が残りの人生最初の日』須藤元気著

人生のストーリーを自分でつくる 本📚
今日が残りの人生最初の日 須藤元気氏

今回私が初書評をするのに選んだ一冊はこちら

須藤元気氏の著書『今日が残りの人生最初の日』です。
なぜこちらの著書を選んだか?

 キッカケは格闘技観戦が趣味であった私は、現役時代の須藤元気選手のファンであり、たまたま参考書を買いに寄った書店で本書を見つけ、奇抜なファイトスタイル、とても人生を楽しんでいるように見えた同氏の思考に触れたいと手に取った一冊。

期待通り、本書はメッセージ性が強く“非常に刺さる一冊”でした。内容を一言でいうと、

行動・思考を変えることで必然的に世界は変わっていき、
 『自分の人生のストーリーは自分で書き換えることができるということ。

 この本との出会いは何年も前になりますが、読書が好きになるキッカケをくれた一冊です。色々な人の思考に触れられることが読書の醍醐味です。本書は登場人物(須藤元気氏の友人たち)の個性が強く、随所にクスッと笑えるポイントが散りばめられているため、「読書はちょっと。。」と苦手意識を持たれている方にもオススメできる本ですので、ぜひチラッと見ていってください!

  1. 著者のプロフィール
  2. 本書の概要
  3. 作品の背景
  4. まとめ・今日からできること

著者のプロフィール

情報量多いので時間のない方はサッと流してください↓↓

  • 1978年3月8日生まれ(44歳) ※2022年6月時点
  • 高校からレスリングを始め、短期大学進学後、全日本ジュニアオリンピック優勝、世界ジュニア選手権に出場
  • 卒業後渡米し、ロサンゼルスの柔術クラブへ
  • 2002年2月  K-1 WORLD MAXデビュー
  • 同年10月 映画俳優デビュー
  • 2003年12月31日 体重差110kgのバタービーンに2Rヒールホールドで一本勝ち。
  • 2004年5月 ホイラー・グレイシーに1RKO勝ち。
  • 2006年9月 歌手デビュー。
  • 2006年12月31日 ジャクソン・ページと対戦、1R 3分5秒三角絞めで一本勝ちを収めた後にリング上で突然の引退宣言を行った。
  • 2008年8月 日本映画で映画初監督(自身も主演)を務めた。
  • 2008年11月 拓殖大学レスリング部監督に就任した。
  • 2009年5月 拓大レスリング部監督として東日本学生リーグ戦で就任以来初となる優勝を決め、最優秀監督賞を受賞した。
  • 2009年 パフォーマンスユニット「WORLD ORDER」を結成し、同年12月16日にデビュー曲『WORLD ORDER』をiTunes先行配信で発売。
  • 2009年 唎酒師資格試験合格
  • 2010年9月 イタリアで行われた世界学生レスリング選手権大会、日本代表監督。
  • 2010年11月 第36回内閣総理大臣杯 平成22年度全日本大学レスリング選手権大会にて、最優秀監督賞受賞
  • 2011年4月1日、ボランティア組織「Team WE ARE ALL ONE」を立ち上げ、9月まで毎月被災地に行きボランティア活動をした。
  • 2012年2月、アメリカ・コロラド州で行われたデーブ・シュルツ記念国際大会、日本代表チーム監督として同行。
  • 2012年3月15日、647人でロボットダンスを同時に踊りギネス世界記録を達成。
  • 2012年10月、フィンランドで行われた世界学生レスリング選手権大会に日本代表監督として同行。
  • 2012年10月19日 全日本大学グレコローマン選手権にて拓殖大学を優勝に導き7回目の最優秀監督賞を受賞。
  • 2015年4月 日本オリンピック委員会 レスリング競技 強化スタッフに就任。
  • 2015年7月 スペイン・マドリードで行われたスペイン・グランプリに日本代表監督(男子グレコローマン)として同行。
  • 2016年6月 英会話学校eLingo立上げ
  • 2016年11月 全日本ソムリエ連盟 認定資格試験合格
  • 2017年6月 スキューバダイビングのプロであるダイブマスター資格を取得
  • 2018年6月 セブ島にある英語学校「QQイングリッシュ」校長に就任
  • 2018年11月 Ordre des coteaux de Champagne シャンパーニュ騎士団のシュヴァリエ(騎士)に叙任される
  • 2019年1月 一級小型船舶操縦士の試験に合格。
  • 2019年5月 西日暮里に「元気な魚屋さん」をオープン
  • 2019年6月 ダンスパフォーマンスユニット、WORLD ORDERのプロデューサーを引退。
  • 2019年7月 第25回参議院議員通常選挙の比例区に立憲民主党公認で立候補し初当選
  • 2021年7月 防災士資格取得試験に合格

ウィキペディアから一部抜粋

経歴から見る著者とは?

 レスリングを高校から始め、大学で日本選手権優勝、世界大会出場。
 大学卒業後、渡米し修行。逆輸入ファイターとして日本デビュー。
 110kg差の海外選手に勝利し、グレイシー一族にも勝利(格闘技好きにはわかる笑)
 その傍らで歌手デビュー、28歳の若さで格闘技引退
 大学のレスリング部監督として7度の最優秀監督受賞
 レスリング日本代表監督も複数回務める
 パフォーマンスユニット「WORLD ORDER」を結成(YouTubeで現在チャンネル登録70万人、1,000万超え再生多数、中でも「Have a Nice Day」は4192万再生 ※執筆時点)
 東北大震災の際にはボランティア組織を立ち上げ4月から9月まで毎月現地に赴き支援活動
 ロボットダンスのギネス記録も達成し、セブ島で英語学校校長就任に、魚屋さんオープンに
 政治家に転身。。。

※ここです!!!

著者はやりたいことが溢れており、その多くで一流と呼べるほどに成功を収めている。

ではなぜ著者はここまでに他ジャンルに渡り活躍できたのか?

それは、悩みなどの負の要素にエネルギーを浪費することなく、その瞬間に置いて自分のベストを尽くすことができたからだと本書を通じて感じました。

以降でその方法について説明していきます。

本書の概要

本編は「第一章 行動を変える」「第二章 思考を変える」と題して、著者が実際に行ったことなどが盛り込まれています。

では早速内容に入っていきます。

「第一章 行動を変える」

「第一章 行動を変える」で伝えたいことは、自分の行動を意識的に変えることで、負の要素を切り離し、正の要素を取り込むように心がけると言うことです。

 具体的にはどういうことか。特におもしろいと感じた3つをご紹介します。

  1. 「もの」を新陳代謝させる
    ものを保有することはエネルギーを消費することだと考え、ある程度保有すると気に入っているものでも意図的に手放す。マザーテレサやブッタなどは心理的にも物的にも身軽である。所有物の量と幸福度は比例しない。などの理由から、ものを多く所有することは足枷になり、今の状態を維持する方が楽になる。結果、新しいチャレンジができなくなる。
  2. 「ありがとう」をノートに書く
    「ありがとう」には心のデトックス(解毒)作用がある。「ありがとう」を意識的に唱えることで大病が治ったなどの報告が後を絶たない。著者が幸運をイメージしてノート1冊まるごと「ありがとう」で埋め尽くしたところCMが決まり、次の1冊を書き終えたところで奥さんに出会ったという。
  3. 「罪ある言葉(悪口)」を口にしない
    「他人の悪口を言わない」よく自己啓発本で成功のコツとして書かれている。言った分だけ自分に返ってくる。周りが同調を求めて来ることもあり難しいが、悪口を言わない方法として真逆の褒め言葉にして話す。「一生祝ってやる」「天国へ行け」などに変換すると間抜けな感じになって悪口を言うことの馬鹿らしさが理解でき、言う気がなくなる。
     意識して悪口を言わなくなると不思議と自分の悪口を耳にしなくなる。もちろん自分に向けられる全ての悪口がなくなるわけではないが、自分の耳に届かないのであれば、なくなったのと同じ。悪口が存在しない世界は、自分で作れる

身軽であるから新たなチャレンジに全力を注げる。

些細なことに感謝できる人。「ありがとう」を惜しみなく言ってくれる人の周りには不思議と人が集まりますよね。「ありがとう」が持つ力って本当に計り知れません。

反対に人の悪口ばかり言う人にはついて行こうと思いませんよね。私もそのような人がいれば物理的な距離を置くようにしています。

蛇足かも知れませんが、「鏡の法則」をご存知でしょうか?
「鏡の法則」は、「私たちの人生の現実は、私たちの心の中を映し出す鏡であるという法則です。
つまり、「自分の人生に起こる問題の原因は、すべて自分自身の中にある」という考え方です。
 鏡に向いて言った言葉は当然自分に返ってきますよね。自分が笑えば向こうも笑い、怒った表情をすれば向こうも怒る。返って来るのであれば、『罪ある言葉』より『綺麗な言葉』であって欲しいものですね。

第二章 思考を変える

「第二章 思考を変える」で伝えたいことは、すべてはリンクしており自分が周囲にどのような影響を与えるかで自分の周りの世界は変わってゆく。つまりは「すべてはひとつ」と考えると言うことです。

こちらも特におもしろかった3つの考え方をご紹介します。

  1. 「いま」を生きる
     著者が格闘家になる以前、気持ち的に不安定だった頃に取った行動はあえて「死」と向き合わざるを得ない状況に身をおくこと。それが格闘家になるきっかけであり、身近に「死」を感じることで明日はどうなっているかわからない。だから毎分毎秒ベストを尽くして「いまを生きよう」と感じるようになったそうです。
     著者が語る「悩みのない人生を送るのに必要なこと、
    それは、「いま」を生きて、「いま」を少し変える勇気を持つことだけ
  2. 不完全でもいいと思う
     完璧主義の人はプレッシャーも悩みも大きい。完璧にできないという悩みは解決することがない。それに完璧を求めないと楽になる。素敵な人ほど自分を着飾らない。
     背伸びをして完璧な自分を見せようとするのをやめた時こそ、人間的魅力は増すのではないだろうか
  3. すべては自分の投影と考える
     インターネットの検索履歴をイメージすると理解しやすい
     そこには着飾らない自分の思考が投影されている
     思考が変われば、検索履歴も変わり、逆も然り
     出会う人や周りで起こる出来事はこの検索履歴のようなもの
     自分が出会う人を変えたいのならば、自分が変わるしかない
     ネガティブな思考をポジティブに変えれば、出会う人もポジティブに変わっていく
     ネガティブな感情は人の持つエネルギーを消費する

     誰と一緒に生きていくかは選択の自由があり、ネガティブな投影物に巻き込まれるのではなく、ポジティブな投影物と一緒に生きていくのが幸せに生きる王道である
     
    ⇨いま自分の周りで起きている出来事や、出会う人たちは自分の投影である。ネガティブな思考を持つと周囲にネガティブな影響を及ぼすだけでなく、意図せず自身の日々の活動のエネルギーを消費してしまい、本当にエネルギーを使いたいところに向けられなくなる。(心配ごとがあると、何も手につかず、何もしていないのに疲れているってことありませんか?)自分の持つエネルギーを趣味や夢中になれるものに費やしたいのであれば、思考を変えていく必要がある。
     

 

著者は身をもって「死」と向き合うことで、今日が人生最後の日だと思い、毎分毎秒ベストを尽くして生きている。これこそが、著者のバイタリティーやチャレンジ精神の基礎になっているように感じました。


 また1日のエネルギーは有限であり、不要なことにエネルギーに浪費されない生き方は、本書以外でも語られることが多く、成功者は皆それぞれの方法で不要なエネルギーの浪費と決別しています。(アップルCEOスティーブ・ジョブズ氏の服、野球で日米において活躍したイチロー氏のカレーなど)前述に加えて著者においては、思考が周りに及ぼす影響は大きく、思考こそが未来を作っていくとしています。

まとめ

人は知らず知らずのうちに自ら足枷を作ってしまっている
行動(チャレンジ)するためには、精神的・物理的に身軽であることが必要である
自分の行動が及ぼす影響を理解し、負の要素を排除し、正の要素を取り入れる取り組みをする

著者が格闘技現役時代から一貫して掲げているメッセージ『WE ARE ALL ONE』(すべてはひとつ)
大切なのは「いまベストを尽くしてを生きる」ということ
未来は「いま」の積み重ねであり、「いま」が未来を作る「いま」ベストを尽くさない者に目指す未来はやってこない
ネガティブの思考は貴重な活動エネルギーを浪費するだけでなく、周囲にも悪影響を及ぼす

作品の背景

 著者は昔からポジティブな思考の持ち主であったのか?
 いえ、著者にも昔悩みや葛藤に押しつぶされそうになっていた時期がありました。しかし著者を地底から引き上げるごとく、太陽の輝く地上に救ってくれたのは“本”であったとされています。不安な時期に読み漁ったさまざまな“本”のおかげで思考と行動が変わり、世界が広がった。そして人生を楽しむことができていると。そのことから、著者は「この世界では、自分の人生は、自分でつくれる」

僕たちは人生のストーリーを、自分で書き換える自由がある

と気づいたそうです。

「今日が人生最後の日と思って生きる」

 著者の本書における最初のメッセージです。
 本書の内容で、すべてがリンクしていることを知り、行動・思考を変えていくことがストーリーを書き換えていくことに繋がると述べられています。そして著者の最後のメッセージは

毎日が最後の日だと思ってベストを尽くして生きていれば、毎日を新しい自分で生きることができる

 今日はあなたの誕生日ですー。として締め括られています。

まとめ・今日からできること

 今この瞬間をベストを尽くして生きる。その瞬間の積み重ねが未来へと繋がっていくということ。
 考えてみれば当然のような気もしますが、未来のこと理想ばかり描いて今この瞬間を疎かにしているということはありませんか?少なくとも私には想いあたる節がありました(汗)。具体的な目標を定めて継続すること(資格試験に向けて1日○時間勉強など)も大切ですが、日々の行動・思考を変えることでチャンスは広がり、未来は書き換えられていくのでないかと感じました。

 今日からできること

行動・思考を変えていくため私が思う今日からできることそれは、

 ①罪ある言葉を言わない ②ありがとうの実践


 この2点です!! どうでしょう? 本当に気持ちひとつで実践できると思います。
①は著者の方法をもとに少しずつ減らしましょう!
②は普段見逃しがちな小さなことにも感謝しましょう!
慣れてきたらほかの方法も実践していきましょう。その積み重ねが必ずじぶんに帰ってきます。
夫婦間、家族間でも意図して「ありがとう」を増やしていくと、さらに関係は良くなります。
 それがストーリーを作る材料となることでしょう

『WE ARE ALL ONE』
すべてはリンクしており、ポジティブな思考は周囲だけでなく、自身の未来にもいい影響を及ぼします

今日が残りの人生最初の日です。

さあ、自分や周りの大切な人たちのためにいいスタートを切りましょう!!

それでは、また🐧

妻と娘と暮らす30代のペンギンです。
娘の誕生からこれまで、休日は全力で娘と遊ぶスタイルを続け、周りから驚かれるほどパパっ子に育った娘の期待を裏切らぬよう、娘の笑顔のために日々奮闘しています。
元々読書が趣味で、最近キャンプ、写真(一眼レフ)を新たな趣味にするべく勉強を始めました。
キャンプもそもそもは子供を喜ばすために計画し、大当たりだったので、本格的に始めてみようと夫婦で話し合ったのが、キッカケです。
このブログを通して、様々な新しいことにチャレンジしていこうと思っていますので、応援いただけると嬉しいです。
これからの私のチャレンジが、わずかでも新たなチャレンジをする方の助けになれば嬉しい限りです。

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コメント

  1. Twicsy より:

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